福岡市鍼灸師会の目的

なぜ会員を増やすのか

はりきゅう費助成をはじめ、鍼灸・マッサージ師を取り巻く環境を良くするために一つの制度を作り、維持していく事は一個人の運動では成就しません。福岡市鍼灸師会の様な業団があって初めて成しえる事なのですが、いったん制度が始まると会員非会員問わずその恩恵を受けることが出来ます。しかし、業団に入らず他人任せにするはり師、きゅう師ばかりになると業団の力（会員数）は減少しそのしわ寄せは全ての、はり師、きゅう師に降りかかってきます。

例えば、平成19年、後期高齢者広域連合発足に伴い「福岡市はりきゅう費助成制度」の存続が危ぶまれ、鍼灸師会の呼びかけで、超党派の市議や市民を迎え総決起集会、顧問市議との懇談、市長と理事との会見で要望書を提出。併せて広域連合議員（市議）に陳情、広域連合に要望書を提出。福岡市とも幾度となく交渉し、はりきゅう費助成制度廃止の危機は免れました。もし福岡市鍼灸師会がなければ、現行のはりきゅう費助成制度は廃止になっていました。平成30年には、はり師、きゅう師が機能訓練指導員として働くことが可能になり、平成31年には長い歳月をかけて中央4団体（公益社団法人日本鍼灸師会、公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会、公益社団法人あん摩マッサージ指圧師会、社会福祉法人日本視覚障害者連合）が国と協議した結果はり、きゅう、あん摩マッサージ指圧師が受領委任制度適応となりました。制度としてはまだまだ不備な点も多いのですが、より良い制度にして行くのは業団の仕事です。

令和4年には施術料金の改定も行われますが、これも上記4団体社会保障審議会はり、きゅう、あん摩マッサージ指圧療養費検討専門委員会の中で幾度となく国と交渉して決めており、その費用は各団体の会費から賄われています。

従って、はりきゅう費助成制度や療養費を安心して使えるのは鍼灸師会という団体があってこそ成り立っているものです。この団体の力が弱くなるとはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の意見を反映するものがなくなり患者さんも施術者も困るのではないでしょうか？

中央団体を支えているのは、各都道府県師会であり、各都道府県師会を支えているのが福岡市鍼灸師会の様な市町村師会なのです。

会員数が少なくなると、団体の力が弱くなり結果的にすべてのはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師にデメリットが生じることになります。組織力の強化をすることで、皆さん一人一人の力がよりよいはり・きゅう、あん摩マッサージ指圧師の制度を確立していきます。会に入るメリットはなに？と言う前に一度はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師として何が大切で、何をしなければならないか考えてみてください。